The discretion of a man deferreth his anger

; and it is his glory to pass over a transgression (Prov. 19:11 KJV) - このブログは基本的に画像処理やRTMなど技術に関することを書き連ねていきます。

教科書とハンドアウト

最近、とある学生の単位取得がマズいと言うことで、彼の勉強のことについて色々と聞き、またその単位の最終試験での教科書の持ち込みが可能だと言うことだそうなので、ぁぁ、教科書のどこに何があるかさえ分かれば良いなぁ…と思っていたら、その彼は『教科書を持っていない』と話しました。
考えてみると、特に会津大の中での最近の学生の鞄は小さくて、教科書指定されているあの分厚い本が入っている形跡がどこにもないわけです。(特に、学部1年では『パタヘネ』と呼ばれる、日経BPの『コンピュータの構成と設計』、学部2年ではタネンバウム氏の名著『Modern Operating System』などなど…)
もっとも、これらの分厚い教科書は、持ち運ぶのも面倒ながら、1冊5000円以上と非常に高価なため、親の持ち出しで大学に来ている学生達(自分含む)にとっては痛い出費と思うかもしれないですが、教科書指定されているこれらの本は、言うなれば『これを全て覚えないと単位をあげないよ』という意思表示でもあるわけですから、本来は読まないと単位を貰えないわけですよね。
でまぁ、こないだ学生FD会議と言う、学生が、大学の教育の在り方に注文をつける会議に出てきたわけですが…口々に『ハンドアウトが悪い』とか『もっとハンドアウトを拡充しろ』とか言うわけですね。
これは何かな…と思うと、恐らくなんですが、今の学生は本を読まずに、他の人の取ったノートを当てにする、所謂ハンドアウトは先生による公式ノートなわけです。要素を掻い摘んだ、いわば『要点ドン!』なモノなわけで、それだけ覚えれば良い、と考えている人が多いんじゃないかと。
授業というと、どちらかと言うと本当は逆で、教科書を読んで勉強したことを、ハンドアウトにて確認し、分からない事柄を先生に聞く、と言うのが本来正しいパスのような気がします。そういう意味では、教科書は本当に買って読む必要があるはずなんですけど…ねぇ。
まぁ…でも高いですよね。教科書。1冊5000円超えてくるとさすがに尻の穴がきゅーっとしてきますorz どうにかならんもんかその辺も…